NO.254 イランのイスラム革命防衛隊は、一人のアメリカ兵も殺さなかった。・・・10発以上のミサイルが撃ち込まれた。しかし、一人も殺さなかった。
イスラム革命防衛隊(Islamic Revolutionary Guard Corps)は、ハメネイ最高指導者直属らしい。
イランの国軍は、イラン・イスラム共和国軍(Islamic Republic of Iran Army)と言うらしい。
イスラム革命防衛隊(Islamic Revolutionary Guard Corps)が、ミサイル部隊を管轄しているらしい。
アメリカ軍基地に10発以上のミサイルを撃ち込んだ攻撃は、ハメネイ指導者の意思である事になる。そして、一人のアメリカ兵を殺さなかった事も、彼の意思と言う事になる。
10発以上のミサイルを撃ち込んで、一人のアメリカ兵も殺さなかった。アクシデントも、生起させなかった。それが、ミサイル部隊のミッションだった。
ハメネイさんは、報復を控えたんだ。他の国々の友人達の為に、復讐を遅らせたのかも知れない。「我々は、戦争を欲しない。」この意思を、トランプ大統領に伝えた。ザリーフ(Zarif)外相は、ミサイル攻撃の直後、書簡をトランプ大統領に送った。
トランプ大統領に、笑顔は無い。彼は、ソレイマニ(Soleimani)司令官の殺害が適切だったか否か、葛藤しているのだろう。彼の意思は、イランの核兵器開発の阻止だろう。核兵器開発の資金源を断つ為に、彼は、経済制裁を選択する。彼は、イランが核兵器開発をしないと宣言しても信じる事ができないのだろう。
一帯一路が経済的利益を提供する。それで解決する。イランが核兵器開発を継続したら、ロシアと中国の擁護を失う。トランプ大統領は、そう判断したのだろう。
アメリカは、いつもそうだった。常に、後になって、心のうちで神様に懺悔する。人間は、誰でも過ちを起こす。神様だけが、過ちを起こさない。
ハメネイ氏は、イラクから、アメリカを撤退させると発言した。トランプ大統領も、イラクから撤退すると発言している。
アメリカ軍がイラクから撤退すると、イラクには、ロシア軍が進出する。アメリカは、この事を承知している。
中国やロシアは、世界規模で軍事力を展開できる。そうした軍事大国が軍を駐留させる事により、周辺地域の情勢の均衡が維持される。これは、経験的な現実である。
第二次世界大戦前は、イギリスが、その役目を負っていた。第二次世界大戦後は、アメリカが、その役目を引き継いだ。
今、アメリカは、その役目を、少なくとも中東においては、ロシアと中国に譲ろうとしているのだろう。
ワールドパワーは、世界情勢に対して、最終的には責任を負わなければならない。世界経済が破壊されたら、ワールドパワーも生き残れない。
ワールドパワーが小国を軍事力で支配しようとすれば、世界情勢を悪化させて、ワールドパワー自身も生き残れない。
世界規模で軍を展開する事を想定していない国家は、この事を理解困難だろう。どんな国も、この事を、経験的に出なければ理解できないだろう。
世界規模で軍を展開する事を想定していない国家は、完全な自国中心主義となるだろう。周辺地域の紛争は、恒常的になるだろう。アメリカがイラクから撤退したら、イランは、様々な困難に直面しながら、国家を存続させる道を模索し続けなければならなくなるだろう。
これからは、中国とロシアが、ワールドパワーとして苦しまなければならなくなるだろう。
アメリカは、70年間、ワールドパワーとしての責任を果たしてきた。アメリカは、苦労を重ねながら、知恵を蓄積し続けてきただろう。アメリカは、これからの時代の新しい生き方を見つけ出すだろう。これが、アメリカの選択なのだろうと、僕には思えます。
日本の安倍総理が、中東訪問を計画しているて言っているが。
日本の安倍総理が、近いうちに、中東3カ国を訪問する。アメリカとイランの軍事的緊張が高まった為に、彼は中止を決定していた。先日、アメリカとイランの双方が、戦争を回避する意思である事を表明した事により、訪問を決定した。
有能な政治家ならば、イランとアメリカ情勢が緊迫した時こそ、イランを訪問すべきだった。
断言しよう。イランとアメリカの情勢が緊迫した時のような場合にこそ、有能な政治家が、速やかに事態に介入し、問題解決をする事が要求される。有能な政治家は、適切な解決策を提案する事ができる。
「あいつなら、問題解決をなしえるかも知れない。
アメリカは、あいつを信頼しよう。」トランプ大統領に、そのような評価を得ている政治家ならば、アメリカは、その政治家のイラン訪問を歓迎しただろう。イランもまた、その政治家の訪問を歓迎する。アメリカもイランも、その政治家の仲裁により、問題が解決する事を確信する。
日本に、そのような政治家が実在していたら、アメリカとイランの軍事的緊張が高まった時点で、速やかにイランを訪問して、適切な問題解決策を提案していただろう。そして、問題解決していただろう。時間が経過すればするほど、事態は悪化し、問題解決は困難になる。
これは、歴史の鉄則である。
日本の安倍総理は、アメリカとイランの戦争の危機が去ったと判断した途端に、中東訪問を再決定した。「彼は、一体、何をしに来るんだ?」と、アメリカもイランも、本心では思っているだろう。
彼は、いたずらに事態を混乱させるだけである。アメリカもイランも、本心では彼を厄介者だと思っているだろう。
そして、つい先ほど、ウクライナ機の誤射疑惑の為に、彼は、再度の中止を検討していると、ニュースで報じられていた。やれやれ。
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