NO.231 産業の生産コストって、エネルギーのコストに尽きるのでは? ・・・地球温暖化の解決策になると思う。
コストがゼロに近い強力なエネルギー源は、生産コストをゼロにする。
産業の生産における原材料のコストは、エネルギーのコストに尽きるんじゃ無いかな?
金属材料は、同じ物質を、繰り返してリサイクルして生産できる。そこに要するコストは、リサイクルに必要なエネルギーのコストでしょう。鉱石から金属材料を生産する事は、本質的に、リサイクルと同じでしょう。
コストがゼロに近い強力なエネルギー源は、原材料のコストをゼロにする。
どんな希少なレアメタルだって、無限にリサイクルして使うことができる。物質に高い価格をつける意味がなくなるんじゃ無いかな?
金や銀や宝石の、ブランドによる価格はあるだろうけれど。
コストがゼロに近い強力なエネルギー源は、殆ど全ての商品の生産コストをゼロにする。従って、商品の価格もゼロとなる。
コストがゼロに近い強力なエネルギー源は、温暖化ガスを排出する生産方法を不要にする。
すべての物質の価格がゼロになったら、全ての機械設備の価格がゼロになる。企業は、工場を建設する為に巨額の投資をする必要は無くなる。生産設備の減価償却の為に、生産の効率の向上を求める必要は無くなる。
産業の生産は、純粋に人々を雇用して賃金を支払う事を目的とする。工場を、全自動化して、人間の手を必要としないことも可能である。それでも、商品の価格はゼロとなる。
商品の価格は、労働者の人件費に設定される。
この事に禁欲的プロテスタントは反対できないだろうと、僕は思います。カルヴァニズムは、職業労働に従事する事自体を神様の命令であると聖書を解釈したと思う。職業労働で利益を上げる事が神様の命令では無いでしょう。
だとするのならば、経営者は、労働者を雇用して賃金を支払う義務を負う。仮に、人間の手で作業を行う必要の無い工場であっても、労働者を雇用して、職業労働に従事させる義務を、企業経営者は負う事になる。
企業経営者が、工場を全自動化して、労働者を解雇する事は、神様の命令に違反する事になる。
企業の目的は、利益をあげる事では無い。企業の目的は、労働者を雇用して、その労働者を職業労働に従事させる事自体にある。
人間は、ビジネスで成功して利益を獲得する義務の制約から解放されるかも知れない。・・・この事による可能性について。
今までの人間の社会は、人が何かを成し遂げようとするのならば、必ず、ビジネスとして行わなければならなかった。
禁欲的プロテスタントが、人間が職業労働に従事して利益を得ることが神様の命令であると、聖書を解釈したからです。
しかしながら、職業労働に従事すること自体が神様の命令であり、その際に利益を得る事は、人に対する制約とはならないかも知れない。
この事は、人が特定の目的を設定したら、ビジネスにおける義務の制約から解放されて、人は、その目的の為に全ての意思と力を集中させることが可能になる。
禁欲的プロテスタントは、職業労働で利益を得る事を神様の命令と聖書を解釈した。そして、その目的のために、全ての人格と行動を目的合理的に再構成させた。
この事が、産業革命を生起させ、近代産業社会を実現させた。
ビジネスで成功して利益を得ることを義務とする制約から、禁欲的プロテスタントが解放されたら、設定された新しい目的の為に、その人の全ての人格と行動が再構成される事になるだろうと思う。
地球温暖化対策、そして人類の種族の存続の為の宇宙への移住自体が、新しい目的として設定されて、その目的の為に、全ての意思と力が投入される事も起こり得るだろうと思う。
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