NO.218 宇宙開発の目的。人類が生存空間を、大宇宙に求める。
人類の子孫が生き残る為に、大宇宙に進出する。
人類の生存空間が地球上に限定されるなら、いつか人類滅亡(Human extinction)するだろう。人間は生物だから、人間は種族保存の本能に従って行動を選択するだろう。人間は、生物として存続し続ける為に、大宇宙に生存の場を求めるべきだろう。
そうすれば、仮に地球が滅亡しても、人類の子孫の誰かが生き延びる可能性が高くなる。
現在61歳の僕が結婚をして、妻が僕の子供を産んだとする。僕の子孫の誰かが、大宇宙のどこかで生存を続ける事を、僕は望んでいる。
これは、生物しての僕の、種族保存の本能による欲求だろう。
人類は、生活空間を求めて大宇宙に進出する事を求めるだろうと思う。種族保存の本能の為に。
宇宙開発の目的を明確に設定する事の重要性
目的を明確に設定する事により、全ての意思と力をその目的の為に合理的に投入する事になる。
大宇宙を人類の生活空間に設定する事により、その為の宇宙開発のヴィジョンが構築される事になる。
現在までの宇宙開発のヴィジョンは、この地球上を人類の生活空間に設定していた。その為に、全ての発想が、この設定に制約されていた。
大宇宙を人類の生活空間に設定すると、今まで、SFのフィクションの世界の中のだけのものだった構想が、現実のものとして構想される事になる。
例えば、映画スターウォーズに登場するデススターのような惑星規模の宇宙ステーションを現実のものとして構想するようになる。
大宇宙の資源は、無尽蔵です。デススターを建設する原材料には事欠かない。最大のネックは、動力でしょう。動力がネックの全てでしょう。
現在の地球上で、リサイクルが困難な理由は、エネルギーのコストがネックになっているからでしょう。
コストがゼロにちかい無尽蔵のエネルギー源を利用できれば、地球上での資源問題は解決する。金属材料を、天然の鉱石から作ることもリサイクルによって作る事も、本質的な違いはない。
大気中に排出された温暖化ガスや、廃プラスチックの処理問題も解決する。これらは、本質的にリサイクルでしょう。
人類が、コストがゼロに近い無尽蔵のエネルギー源を獲得すれば全てが解決する。
最初は、核融合からスタートしても構わないでしょう。
資源から金属材料を生成し、機械設備を建設する。この機械設備が自己拡大増殖する自動化システムだったら、時間の経過に従って、より大規模な機械設備に成長を遂げてゆく。
最終的には、巨大な宇宙ステーションが建設される。
このような事は、現時点では実現しないでしょう。その理由は、このようなことが、架空の世界だけの話だからです。だから、フィクションの作家しか構想しない。
しかしながら、このような事を現実の目的として設定したら、有能な科学技術者が、本気になって構想を行う。これにより、このような事は、実現される事になるでしょう。
過去の歴史において、有能な科学技術者は、荒唐無稽(cock-and-bull)と思われてきたような事を、現実化する事を成し遂げてきました。
現在の量子コンピューターを構想したSF作家は、ほとんど居なかったでしょう。荒唐無稽(cock-and-bull)と思われる構想であっても、これを現実の目的として設定する事により、有能な科学技術者は、これを現実化する事を成し遂げてきた。
宇宙開発の目的を、人類の生存空間を大宇宙とする事に設定したら、何が起こるか?
各国の宇宙開発のプロジェクトが、構想の根本から変更されるでしょう。
仮に地球が滅亡しても、人類の子孫の誰かが、広大な宇宙空間のどこかで生存を継続する事を目的とするのです。
人類の子孫は、間違いなく、ホモサピエンスとは別種の生物種となっているでしょう。それでも、構わないでしょう?
今のホモサピエンスが、生物としての種族保存の本能に従って、この選択をするのです。
まず、地球上で人口爆発をした人類が、どんどん大宇宙に進出する。人類が大宇宙に進出した後にどうするか?それは、大宇宙に進出して生活する事になった者達に決めてもらいましょう。
今、地球上で生活している者達は、大宇宙に進出しての生活の事を、何もわからないのですから。
地上で生活している者達が、誰を大宇宙での生活者に指名するかを選別する事は適切でないでしょう。
民族や国籍に関係なく、全ての人々に選択の機会を提供しましょう。
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