NO.193 一帯一路(Belt and Road)とダールアルイスラーム(Dar al-Isram)
ロシアが参加した一帯一路(Belt and Road)は、ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)と中東で向かい合う。
サウジアラビアの国営企業サウジアラムコが建設するダールアルイスラーム(Dar al-Isram)
サウジアラビアの国営企業のサウジアラムコが株式公開をしました。サウジアラムコの資産価値は200兆円。サウジアラムコは、200兆円の投資資金を世界金融で調達し、中東とアフリカ全土で投資事業を行なったとしましょう。その結果、中東とアフリカ全土に一つの経済圏が建設されたとしましょう。この経済圏が、イスラム教の目的であるダールアルイスラーム(Dar al-Isram) であると、イスラム教徒達が理解したとします。
ダールアルイスラーム(Dar al-Isram) は、中国の一帯一路(Belt and Road)と理念を共有できると思います。
ロシアが参加した一帯一路(Belt and Road)の終着点の一つは、中東。
サウジアラムコが建設するダールアルイスラーム(Dar al-Isram)
は、中国の一帯一路(Belt and Road)の終着点に位置します。中国は、中国自身の問題として、このダールアルイスラーム(Dar al-Isram)と向き合わなければなりません。
海上のシルクロードとしての一帯一路(Belt and Road)は、東太平洋とインド洋を経由して中東に至ります。その終着点が、一つはヨーロッパであり、一つは中東とアフリカです。
中国は、陸上のシルクロードを構想している。ロシアの参加が条件です。中国から広大なロシアの国土を経由して、ヨーロッパ及び中東に至る陸上の一帯一路(Belt and Road)です。
ロシアは、トルコとシリアの支持を得て、クルド人武装勢力による地域紛争を平和的に解決しました。一時的なものかも知れません。
ここで、ロシアが一帯一路(Belt and Road)に参加するのならば、トルコとシリアは、一帯一路(Belt and Road)のメンバーとなります。
そして、ロシアが参加した陸上の一帯一路は、ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)と向き合う事になる。
この事が、未来の世界情勢にどのような影響を及ぼすでしょうか?
ロシアが参加した一帯一路(Belt and Road)が、ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)と向かい合うことの意味。
間違いなく、一帯一路(Belt and Road)はダールアルイスラーム(Dar al-Isram)
を、一帯一路(Belt and Road)に参加させようとするでしょう。
ここで、一つの重大な要因がある。投資事業の資金規模は、アフリカの一帯一路(Belt and Road)が2兆円であるのに対して、ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)は200兆円です。存在の大きさに圧倒的な格差があります。
サウジアラムコの動機は、宗教的動機です。イスラムの目的の実現の為に、サウジアラムコは全ての意思を投入し、全ての力を投入する。過去に前例がないイノベーションが実現するでしょう。
サウジアラムコの行動は、ジハードです。ジハードとは、ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)を建設する為の努力です。ジハードで死んだ人は、天国にゆく。
従って、サウジアラムコは、サウジアラムコの消滅を恐れずに、全ての力を目的達成の為に投入するでしょう。
この事は、イノベーションを実現させるでしょう。
中国は、かつて経験した事が無かったシーンを目の当たりにするでしょう。中国の指導者達は、広大な国土と14億の人々に対する統治責任を、70年間は足し続けてきた。有能な人々です。
中国の指導者達は、ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)を観察し、学習するでしょう。
中国の指導者達は、ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)から学習し、一帯一路(Belt and Road)を再構築するでしょう。
一帯一路(Belt and Road)とダールアルイスラーム(Dar al-Isram)は、統一した経済共栄圏を構築するでしょう。
この経済共栄圏の理念は、中華の理念であり、イスラムの主権でもあります。
一帯一路(Belt and Road)の成功の鍵は、情勢の平和的安定を維持する事です。ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)は、戦争のない世界です。ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)の建設は、イスラム教の目的です。
この両者は、理念を共有する。この事は、ロシアを説得するでしょう。
ロシアは、EUとの平和的協力関係の構築を望む。EUは、一帯一路(Belt and Road)の終着点です。
ロシアは、日本との平和条約の締結に踏み切るでしょう。
もう一つの指摘をします。
このシーンを、アメリカが目の当たりにします。
アメリカの禁欲的プロテスタントの人達は、彼らの新約聖書の解釈に大きな発想の制約を受けています。彼ら自身は、今まで全くその事に気がつかなかった。
アメリカは、世界情勢において最重要なポジションの国です。故に、アメリカに対する問題提起をします。
参照記事 NO.186 アメリカ経済は大恐慌(Great Depression)局面なの?アメリカ民主社会主義(Democratic Socialists of America)が支持されている理由。
アメリカにおける問題解決は、そのまま世界情勢における問題解決になります。ダールアルイスラーム(Dar al-Isram)と一帯一路(Belt and Road)の登場が、この根本問題の解決の可能性を生み出すでしょう。
その為の、このブログ記事です。
現在の国際社会は、キリスト教社会のヴィジョンにより構築されたものでした。一帯一路(Belt and Road)は、中華の視点によるヴィジョンで構築されます。ダールアルイスラーム は、イスラムの視点によるヴィジョンで構築されます。
一帯一路(Belt and Road)とダールアルイスラーム(Dar al-Isram)
は、キリスト教社会により構築された世界システムと、同等の影響力を世界情勢に及ぼすでしょう。アメリカは、そのシーンを目の当たりにして学習するでしょう。
禁欲的プロテスタントの思想は、本来、革命思想です。マックスウェーバーが指摘していると、小室直樹先生が指摘していた。
その人達が、学習するのです。
世界情勢は、大きく変わるでしょう。
Lady MさんへのMessage
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