NO.179 小室直樹先生のアメリカ学


社会契約で成立した人造国家としてのアメリカ、宗教国家としてのアメリカ



小室直樹先生は、アメリカが社会契約で成立した人造国家である事を指摘しました。
小室直樹先生は、アメリカが、宗教国家であると指摘しました。
この二つが、小室アメリカ学のエッセンスです。

小室直樹先生は、「アメリカ人は、普遍的に、アメリカンイデオロギーと呼称されるべきイデオロギーを信じている。」と指摘しました。
アメリカ人は、アメリカンイデオロギーを、イデオロギーとして認識していない。
アメリカンイデオロギーは、アメリカの人々が共有しているコモンセンスなのでしょう。
小室直樹先生は、日本人である社会学者です。日本の社会的風土は、アメリカとは異質です。小室直樹先生は、アメリカの社会風土と日本の社会風土を比較分析して、アメリカンイデオロギーの存在を結論したのでしょう。

アメリカの人々は、この事を、どう認識するでしょうか?

アメリカの建国の事業は、現在も継続している。明日のアメリカが、どのようなアメリカになっているかは、誰も知る事ができない。
「しかし、明日のアメリカは、今日のアメリカよりも、よりアメリカらしいアメリカになる。」
アメリカ人は、皆、そう信じている。小室直樹先生は、このように指摘した。
小室直樹先生は、このイデオロギーを、アメリカンイデオロギーと呼称した。

アメリカの人々は、このアメリカンイデオロギーを、アメリカ建国の父達より、受け継ぎ続けてきたのでしょう。
アメリカ建国の父達は、共同の目的の為に、共同の防衛の為に、アメリカ合衆国を建国した。


小室直樹先生は、アメリカの強さの真の理由について、二つ指摘しました。
一つは、アメリカが社会契約により建設された人造国家である事。
もう一つは、人々が、聖書の一元一句をそのまま信じる宗教国家である事です。

1970年代に、小室直樹先生は、「アメリカの逆襲」を執筆した。
書籍アメリカの逆襲で、小室直樹先生は、このアメリカの二つの本質についての指摘をしました。
アメリカは、社会契約で成立した人造国家であるが故に、常にアメリカは、アメリカが選択した行動の意味を考える。ここに、アメリカの強さの理由がある。
ここに、アメリカの強さの理由がある。
小室直樹先生は、そう指摘した。

小室直樹先生は、アメリカが宗教国家である事を指摘した。アメリカ人の40%はファンダメンタリストであると、小室直樹先生は指摘した。
ファンダメンタリストとは、聖書の一言一句を、そのまま信じる人々です。例えば、イエスが十字架による死から、現実に復活したと信じる人々です。
小室直樹先生は、ファンダメンタリストの中核は、アメリカの中産階級であると指摘しました。
このアメリカの中産階級が、アメリカの建国の父達の、後継者達の中核なのでしょう。
僕は、そのように解釈しました。
「ファンダメンタリストの社会秩序形成力には途轍もないものがある。アメリカが宗教国家であるが故に、アメリカは如何なる危機をも克服する。」小室直樹先生は、そう指摘しました。

アメリカは、建国の父達が、信仰の自由の為に建国された国家なのでしょう。




僕の個人的な考察





アメリカのプロテスタントは、神様の御心が、アメリカ合衆国の中に成就すると信じているのでしょう。
神の御心を、人間は知る事ができない。アメリカのプロテスタントも、アメリカ合衆国が神様の御心に適う国家であるか否かを、知る事はできない。
人間は、自分の罪の赦しを、神様に求め祈り続けなければならない。人間は、神様が祝福してくださる事に希望を持ち、信仰を持ち続けなければならない。
アメリカのプロテスタントは、神様が、アメリカ合衆国を祝福する事に希望を持つのでしょう。
アメリカのプロテスタントは、神様がアメリカ合衆国を祝福する事を祈り続けているのでしょう。
アメリカのプロテスタントは、神様が、その人やアメリカ合衆国を祝福するならば、現実の世界の現象に、その証が生起すると信じているのでしょう。
アメリカのプロテスタントは、神様による祝福の証拠が、現実の世界の現象に現れなかったら、信仰の仕方が誤っているのだろうと解釈するのだろうと思います。

アメリカのプロテスタントにとって、その人が職業労働で成功する事は、神様がその人を祝福したことの証拠なのだと思います。
アメリカのプロテスタントにとって、その人が職業労働で成功するチャンスが一切与えられない事は、アメリカ合衆国の在り方が誤っている事なのでしょう。
アメリカ合衆国は、アメリカの建国の父達が、信仰の為に建国した国家です。
アメリカ合衆国の在り方が、神様の御心に適わないものになったなら、アメリカの人々は、アメリカ合衆国を悔い改めさせなければならない。

歴史上の宗教改革は、プロテスタントによる、カトリック教会への抗議でした。
同様に、アメリカ社会主義は、アメリカのプロテスタントによる、アメリカ合衆国への抗議なのだと思います。

アメリカ社会主義は、マルクスによる社会主義とは、異質のものだと僕は思います。



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