NO.176 日本社会を支配する急性アノミー(Acute Anomie)の起源
日本社会を支配する急性アノミー(Acute Anomie)は、社会学者の小室直樹先生により問題提起された。
小室直樹先生は、1960年代に、日本社会を支配する急性アノミーについて問題提起した。
小室直樹先生は、第二次世界大戦後の昭和天皇の人間宣言(Humanity Declaration)と、村落共同体の崩壊が、日本社会に急性アノミー(Acute Anomie)を引き起こしたと指摘した。
急性アノミー(Acute Anomie)とは、社会学上の概念です。急性アノミー(Acute Anomie)は、ヒトラーフロイトの定理とも、呼称されています。
ここでは概略だけを述べます。急性アノミー(Acute Anomie)は、人が信仰していた対象から裏切られた時に、その人の精神を支配します。
急性アノミー(Acute Anomie)は、人間集団全体を支配します。
急性アノミー(Acute Anomie)に精神を支配された人は、敵と味方を識別しない無差別な攻撃衝動に支配されます。その攻撃衝動は、その人自身にも向けられます。
急性アノミー(Acute Anomie)に支配された人間集団は、狂気に支配され崩壊します。
現在、日本社会には、狂気に支配され崩壊するような兆候は見られません。
小室直樹先生は、優れた社会学者です。世界を代表する学者達から、高い評価を受けています。小室直樹先生の指摘は、信頼するに値すると思います。
小室直樹先生の分析が正しかったら、多くの人々が、直感的に急性アノミー(Acute Anomie)を理解できるだろうと僕は推測します。
多くの人々の精神が、急性アノミー(Acute Anomie)の支配を今も受けている。
ただ、その急性アノミー(Acute Anomie)は、現時点では沈静化した状態であると、僕は考察します。
僕は、急性アノミー(Acute Anomie)を、僕自身の事として理解できます。
僕は、考察を行います。
急性アノミー(Acute Anomie)をテーマにした、このブログの記事。
NO.139 ・・・ジョージオーウェル(George Orwell)著:1984年(Nineteen Eighty-Four)。 社会学における概念、急性アノミー(Acute Anomie)について。
小室直樹先生は、日本社会の分析に有効なツールとして、ジョージオーウェル(George Orwell)が執筆した小説「1984年」と、急性アノミー(Acute Anomie)を指摘した。
急性アノミー(Acute Anomie)は、現在の日本で、どのような状態なのでしょうか?
小室直樹先生は、1970年代に社会問題となった家庭内暴力の原因が急性アノミー(Acute Anomie)であると分析しました。
昭和天皇は人間宣言(Humanity Declaration)をした。日本国民は、それでも、昭和天皇と平成天皇を信じ続けた。この事が、日本の急性アノミー(Acute Anomie)を鎮静化させ続けたのかも知れません。
僕は、日本の急性アノミー(Acute Anomie)の本質について、模索し続けている状態でした。
明治天皇は、日本国を急性アノミー (Acute Anomie)から救う為に、神になったのかも知れません。
これは、危険な状態です。天皇が神である事が常に証明され続けなければ、日本は急性アノミー(Acute Anomie)に陥ります。
昭和天皇は人間宣言をした。日本人は、新しい信仰の対象を求めたのかも知れません。
キャリア官僚は、「我々は、決して誤りを犯さない。」と信じる事により、急性アノミー(Acute Anomie)に陥る事を阻止されているのかも知れません。
日本の急性アノミー(Acute Anomie)の起源は、ペリー来航(Perry Expedition)である。これが、現時点での僕の結論です。
人間である天皇が、神の役割を負わなければならなかった。これが悲劇の原因と思います。昭和天皇は、苦しかったと思います。そして、昭和天皇は、誰とも苦しさを分かち合う事ができなかった。
昭和天皇は、人間宣言(Humanity Declaration)をした後も、日本人にとっては神だったと思います。
昭和天皇は、「私は、この現実の世界における神では無い。」と宣言した。日本人は、この昭和天皇の言葉に従った。
天皇の大権(Royal prerogative)。日本人は、他の誰も決められなくなった時、天皇に決めてもらうでしょう。それで駄目なら、日本人は、天皇とともに、日本人の本当の故郷の世界に、帰ってゆくでしょう。
日本人は、日本神話の時代から、天皇に神の役目を引き受けてもらい続けてきたのでしょう。
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