NO.154 台風19号被災で露呈した事。 ・・・ テーマラベル : 日本政府の危機管理能力の不在。致命的でしょう。


台風19号の災害対策に関して、伊豆半島に上陸したから今までは、このブログで言及できる事は、ありませんでした。

台風19号の上陸以前には、政府が初動して、日本国家の総動員体制で、如何なる事態が生起しても、最善の対処ができるように準備をする事を訴えました。

台風15号は、想定外の事態を引き起こしました。台風15号は、日本の防災体制に問題がある事を露呈させました。
日本の防災体制は、事前に想定した事態に対して対策をマニュアル化したもののようです
日本の防災体制は、想定外の事態には対応できない。
台風19号により、想定外の事態の生起すると思ったから、官邸が主導して、状況に対応した対策を行う必要があると思いました。

台風の上陸後、様々な災害が発生した際には、各現場で、状況に応じた様々な対策をとる事に対して、僕が発言できる事はありませんでした。

ただ、台風19号の被災により、何が露呈するかを見ようとしていました。

日本の防災システムを、根本から見直す必要があると思いました。

江戸時代の江戸は、たびたび大火災に見舞われました。明暦の大火(Great fire of Meireki)の後に、江戸幕府は江戸を、火災に対処できる都市に根本的に作り替えました。

江戸幕府は、江戸の中に、火災が燃え広がらない緩衝地帯を設置しました。幕府は、新たな住宅地を開発し、その緩衝地帯に住んでいた人達を転居させました。

この都市整備の結果、江戸の町は、火災が起こった時に、延焼は小規模に抑えられ、犠牲者の数も低く抑えられました。
周辺地域から木材等の速やかな搬入の体制が整備され、火災の後は、焼失地域の速やかな再建がなされました。

江戸の町の住宅は、いつ火災で焼失するかわからない事を前提とされ、速やかに建て直す事ができる造りとなりました。
江戸の庶民は、貯蓄をしても火災で焼失するから、その日に稼いだお金は、その日のうちに使い切る生活となりました。

マクロ経済学的には、江戸の庶民の生活は、常に消費を活性化させるものだったでしょう。
また、マクロ経済学的には、火災も消費の一種とみなせるから、火災からの復旧は、有効な経済政策だったでしょう。

江戸時代には、このような根本的な都市計画の見直しをする能力を、幕府は備えていた。

現在の日本でも、防災システムの根本的な見直しが必要だろうと思います。
ただ、現在の日本で、この根本的な見直しが可能か否かは、疑問です。

江戸幕府は、明暦の大火(Great fire of Meireki)の後、既存の都市計画を全て白紙に戻しました。
そして、全く新しいアイデアを次々に出して、ゼロから都市計画を作り直した。
同じ事を、今の日本政府ができるでしょうか?疑問提起します。

日本の防災システムは、既に築かれているシステムの上に、新たに構築してゆくものでしょう。
この基盤の部分は、構築された時に、様々な想定を行なった上で設計されたでしょう。
台風19号による被災は、想定外の事態です。

中部、関東、北陸、東北の広大なエリア全域に、過去に前例の無い大雨が降った。
過去に前例のないほどの多くの河川で、一つ一つの河川で多くの箇所で氾濫を起こした。
各箇所の氾濫の後遺症も、過去に前例のないものだった。
今まで氾濫がなくて生起しなかった事が、氾濫を起こした為に生起した。

日本の防災体制は、今回の規模の豪雨には、対応できない事が証明された。

今後は、地球温暖化の為に、毎年、このような台風被害が繰り返される。

政府は、対応できないかも知れません。
官僚達は、自分の行った仕事が正しかった事を前提とする。そして、一人一人が仕事を積み重ねてゆく。
こうした積み重ねが、全て肯定されてゆくのでしょう。

政府が官僚達に、防災計画を考案するように指示しても、新しい想定外が引き起こされる計画しか作成されないでしょう。

例えば、多くの河川で、バックウォーターを全く想定していなかった。これで、バックウォーターは想定されるでしょう。そうしたら、次の想定外が生起する。

今後は、必ず、同時多発的に河川が氾濫する事を想定して、状況に応じた機動的な対応と、復旧までの手順を準備する必要があると思う。
今回のような事態が繰り返されたら、いずれ政府も、根本的な対策を考えるようになるでしょう。


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