NO.108 日本国憲法第9条の原理 ・・・ テーマラベル : 日本国憲法制定の目的はSF平和条約の前文に記載されている, 日本国憲法第9条の原理
安倍総理は、「自衛隊を日本国憲法に明記する。」と発言しています。では、自衛隊を憲法に明記する事が、どんな事態を招くかについて言及しましょう。
自衛隊を憲法に明記する必要は、国防上、一切ない。
他国の人々は、日本が軍事攻撃を受けても平和主義を堅持するとは思わないでしょう。そして、他国の人々は、「日本が軍事攻撃を受けたら、自衛隊は別の何かに変貌を遂げるだろう。」と思っているでしょう。
平和主義国家である日本は、軍事攻撃を受けたら、全く別の国家に変貌を遂げるだろう。」と、他国の人々は、思っているでしょう。
日本は、軍事攻撃を受けたならば、どのような国家に変貌を遂げるのか?」他国の人々は想像もつかないでしょう。
他国の人々にとって、今まで日本が掲げてきた平和主義は、おとぎ話の平和主義のような非現実的なものだったでしょう。
そんな日本だからこそ、一度軍事攻撃を受けると、心が深く傷つき、恐ろしい衝動に心を支配されるだろうと、他国の人々は考えるでしょう。
「現在の平和主義日本は、一度軍事攻撃を受けると、どんな恐ろしい国家に変貌を遂げるかわからない。
そして、今の平和主義の自衛隊もまた、どんな恐ろしい軍隊に変貌を遂げるかわからない。」
他国の人々は、そう考えるでしょう。
この事は、何にも勝る抑止力になるでしょう。
更に言うなら、他国の人々は、第二次世界大戦の大日本帝国を覚えています。
他国の人々は、日本人は、第二次世界大戦で、心に深い傷を負ったと思っているでしょう。
他国の人々は、「日本人は、第二次世界大戦で負った心の傷の苦しみから逃れる為に、おとぎ話の平和主義に逃避した。」と思っているでしょう。
今、安倍政権が憲法改正を掲げる事を、他国の人々は、「日本人の心の傷は癒えた。」と判断するでしょう。
「第二次世界大戦後、70年が過ぎて、第二次世界大戦で心の傷を負った人々は、みんな死んでしまった。今の日本には、平和ボケ(peace idiot)したお子様達だけしかいない。」
他国の人々は、そう思うでしょう。
今の日本には、第二次世界大戦当時の、恐ろしい大日本帝国軍の兵士達は、居ないのです。
今の日本には、平和ボケ(peace idiot)したお子様達だけが居るのです。
安倍政権による憲法改正は、この事実を、他国の人々に暴露してしまうのです。
他国の人々は、安倍政権の、憲法改正への幼稚な煽動を、ずっと見続けてきたのですから。
他国の人々には、安倍政権の憲法改正に関する発言は、子供騙しにしか聞こえないでしょう。
日本国憲法制定の歴史的意義については、サンフランシスコ平和条約の前文に記されています。
過去に何度も言及しましたが、繰り返しましょう。
第二次世界大戦直後、アメリカは、戦後処理をしなければならなかった。
その為に、日本との講和条約の締結を意図した。ここで、アメリカには、クリアされなければならない課題があった。
第二次世界大戦の悲劇が繰り返されない保障を、アメリカは、必要とした。
この目的の為に、日本国憲法は制定された。
日本国憲法は、マカーサー元帥のGHQの指導により制定された。
日本国憲法は、国際連合憲章の原則に従って作成された。日本国憲法の前文は、アメリカ合衆国憲法の前文をモデルに作成された。
制定された日本国憲法は、日本国が、国際連合憲章の2大原則の実現の努力を宣言するものと評価された。
「問題の平和的解決。」と「個人の基本的人権の保障。」である。
この事により、サンフランシスコ平和条約の締結と、日本国の国際連合加盟が決定した。
現行の日本国憲法は、サンフランシスコ平和条約の締結と、日本国の国際連合加盟の為に、GHQにより審査されたのです。
憲法改正は、この条約の無効と、日本の国際連合加盟の無効の危険性を持つことになる。
これ程の重要な意味を持つ日本国憲法制定の歴史的意義を、今の日本人は、忘れ去ってしまっている。
安倍総理は、日本国憲法について、「戦争で負けた結果、戦勝国から押し付けられた憲法。」と発言して、憲法改正を主張している。
「お安倍総理の祖父は、安倍総理に、日本国憲法制定の経緯を教えなかったのか?」
他国の日本国憲法制定の経緯を知っている人々は、そう思っているでしょう。
憲法改正を意図するのならば、憲法改正のリスクの大きさを前提としなければならない。
日本国の指導者として責任を果たさなければならない者ならば、日本国憲法制定の歴史的経緯を忘れてしまう事は、有り得ないでしょう。
他国の人々にとって、憲法改正をしてしまった日本は、恐ろしくないでしょう。
恐ろしい、かつて大日本帝国軍の兵士達は、今は、一人もいなくなってしまった事が、彼らの目に明らかになった。
今の日本を恐れる事なく、憲法改正をした日本に対して、断固たる処置をする事ができる。
現行の日本国憲法には、自衛隊の記述が一切無い。日本国憲法には、日本国は戦争放棄するとしか記載されていない。
軍事攻撃を受けた時の日本の意思が、全く記載されていない。
だから、他国の人々にとっては恐ろしい。日本が軍事攻撃を受けたら、日本がどう変貌するのか想像もつかないから。
だから、現行の日本国憲法を変えない日本を、どの国も、簡単には軍事攻撃をできないでしょう。
安倍政権が、日本国憲法に自衛隊を記述したら、日本の意思が、手に取るようにわかってしまう。その為に、対応することは簡単なのです。
結論を述べましょう。日本が自衛隊を憲法に明記したら、他の国々は、日本が戦争をする意思を持ったと判断するでしょう。
そして、日本は戦争をする意図を持って自衛隊を海外派遣したと、他の国々は認識する。
日本の安倍政権の外交には、目的合理性が完全に欠落している事を、他の国々は理解している。
日本は、口実を見つけて戦争をしたいのだと、他の国々は認識する。
どの国も日本と同盟できないだろうと、他の国々は認識する。
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