NO.076 中国政府が、一国二制度(One country, two systems)の理念を掲げる意味。統治責任を果たす為でしょう。多民族が共存する広大な国土を、紛争地帯にしない為でしょう。 中国政府は、建国以来、途轍もない苦労をしてきた。だから、中国政府は、今、独立を勝ち得ている隣国を理解できる。 ・・・ テーマラベル : 一国二制度(One country, two systems)。中国政府は、今独立を勝ち得ている隣国を理解する。
我々には、ウィグル自治区など、民主主義を実現できていない人達に、関心が向かいがちです。
ここで、モンゴルやベトナム、ネパールやブータンなどは、中国から隣国として見なされています。
中国が、これらの国々を中国の一部であると主張していたとしても、僕は驚きません。
これらの国々は、独立国であり続けることを成し遂げおり、中国に独立国であると見なされる事を、為し遂げています。
香港やウィグルは、独立国となることを、為し遂げていないのです。
中国は、イデオロギー的理由を別にしても、ウィグルの分離独立を認める事ができないでしょう。
ウィグルは、多民族が共存しています。言語も文化も宗教も、様々です。
ウィグルは、一つのウィグル(Uyghur)として、意志統一できていないと思います。この現状で、ウィグルが中国から分離したら、広大なウィグル全土が、紛争地帯となるでしょう。
そうなったら、ロシアが参入してくる。ロシアは、隣接するウィグル(Uyghurs)が紛争地帯となることを、容認できないでしょうから。
ウィグルが、今、中国から分離したら、間違いなくウィグル全土が、紛争地帯となるでしょう。
世界で、他の多くの地域で、起こっている事です。
民族の違い、伝統の違い、宗教の違いが、如何なる対立を引き起こすかを、中国政府は理解している。
中国自身が、これを経験してきた。
異民族との融和を願わない民族は、存在しないでしょう。相手を憎み続ける事は、計り知れない苦しみです。
誰もが、この苦しみから解放される事を願うでしょう。
しかし、誰もが、どうする事もできない。
漢民族は、ウィグル族を排斥するでしょう。そのウィグル族自身も、他民族を排斥するでしょう。
この問題が、ウィグルの内部で解決されていないから、ウィグルが中国から分離したら、間違いなく、ウィグルは、紛争地帯になるでしょう。
満州では、中国政府の統治は、成功しているようです。満州は、満州民族の人々の土地でしょう。
満州民族と、漢民族の間の融和は、成功しているようです。少なくとも、独立問題が表面化しない程に、両民族の融和は、成功しているでしょう。
中国政府は、苦労を重ねて、両民族が融和する事を、成功させてきたはずです。
ネパールやブータンやモンゴルも、同じ問題を抱え、独立国として意思統一する事を、為し遂げました。
これらの国々は、隣接する中国以外の大国からも、独立国と見なされています。
これらの国々は、歴史の中で、様々な経緯があり、今の地位を勝ち取ったようです。
ウィグルが、独立できるなら、中華人民共和国の成立の前に、独立を実現させていたでしょう。
今、独立を勝ち取っている国々は、そうしてきたようです。常に、独立の意思を持ち続け、機会が訪れた時に、独立を勝ち取りました。
今、独立している国々は、戦争や、他の悲劇も経験してきたようです。これらの国々は、経てきた経緯の中で、様々な事を会得し、一つの国家として、自らを維持し続ける方法を見つけ出したと思います。
これらの国々は、隣国との付き合い方を、見つけ出していると思います。
日本でウィグルの指導者と見なされている人は、ウィグルの独立の為に、ウィグルの意思統一をしようとはせずに、日本に亡命しました。
中華人民共和国も、建国以来、どえらい苦労をしてきたようです。
日中国交正常化の際の、田中角栄氏の言葉を、思い出します。
「中国の今の指導者達は、国民党でも共産党でも、どえらい苦労をしてきた。今の中国は、全てが困窮している。中国の指導者達は、遣り繰りしながら、統治責任を果たし続けた。自分たちに必要な事を、今、指導者である彼らは、理解できる。だから、我々は、彼らが指導者である間に、日本と中国の国交正常化を実現させなければならない。」
日中国交正常化の時以降も、中華人民共和国は苦労を重ねてきたようです。
今、独立をしている隣国と、同じ経験を、中華人民共和国自身が経験してきているようです。
だから、これらの隣国を、中華人民共和国は理解できると思います。
中国政府は、統治責任を果たす事だけしか、考えていないと思います。
中国政府は、統治責任を果たす以外の事は、考える余裕など、無いでしょう。
中国共産党政権は、自らの生存を継続させる為に、統治責任を果たし続けてきたのでしょう。
どえらい苦労の、繰り返しだったはずです。
中国共産党政権は、統治責任を果たす為に、何を選択すべきかを判断できます。
中国共産党政権は、香港の民主化要求を、受け入れるべきでは無いと、判断しているのだと思います。
中国政府の判断は、適切です。
我々は、誰であっても、目的を実現させる事を可能にする手段を選択しなければなりませんね?
香港の民主化団体が選択した方法は、デモを繰り返すだけです。いくらデモを繰り返しても、中国政府が、ノーと言い続ければ、目的は達成できません。
今のようなデモを繰り返され続けたら、香港の社会機能は麻痺し続けるでしょう。
観光客は香港を敬遠し、香港に進出した他国の企業は、撤退する。
中国政府は、それで困る事はありません。困るのは、香港の人々だけです。
香港の人達は、全く役に立たないどころか、自分自身の首を絞めることにしかならない方法しか、選択できないのです。
中国政府は、静観し続けるだろうと思います。いずれ、香港は自己破滅する。それで、全てが解決します。
今の香港は、アメリカなどに保護されている状態だから、こんなバカげたデモを繰り返していられるのです。
香港デモは、アメリカなどに甘えているのです。
他の国で行われていたならば、このようなデモは、暴徒として鎮圧されていたでしょう。
コメント
コメントを投稿