NO.070 トランプ大統領によるグリーンランド購入 : グリーンランドがアメリカ合衆国の51番目の州になった時の、世界情勢についてのシュミレーション この件に関しては、グリーンランドの住民の意思が、最優先で尊重されなければならない。全世界規模で、国々の意思の合意が為される。 ・・・ テーマラベル : トランプ大統領がグリーンランド購入を意図した目的。,トランプ大統領の政治手法。カテゴリーラベル : Belt and Road
トランプ大統領の、グリーンランド購入希望について。
グリーンランドが、アメリカ合衆国の51番目の州となる。
そして、グリーンランドの住民が、高度な自治権を保障される。
こうなるのでは無いでしょうか?
アメリカのトランプ大統領は、デンマークに、グリーンランドを購入したいと申し出ました。
デンマーク首相は、このオファーを断る意志を、トランプ大統領に伝えたようです。
トランプ大統領の、デンマーク訪問は、延期になりました。
トランプ大統領の、この提案が実現する事は、難しいでしょう。解決されなければならない幾つもの問題が、障害となっているでしょうから。
トランプ大統領の、この提案が実現するのならば、それは、冒頭で述べたケースに限られるでしょう。
グリーンランドが、アメリカ合衆国の51番目の州となる。
そして、グリーンランドの住民が、高度な自治権を保障される。
このケースを前提として、情勢のシュミレーションを行ないます。
グリーンランドは、アメリカ、ロシア、そして中国にとって、安全保障上の要衝となります。
アメリカにとって、グリーンランドを、ロシア、或いは中国が取得する事は、第二のキューバ危機を意味するでしょう。
だから、アメリカは、何としてでもグリーンランドを取得したいでしょう。
しかし、この事情は、ロシアと中国にとっても同じでしょう。
特に、ロシアです。
仮に、アメリカがグリーンランドを取得した場合、ロシアと中国は、グリーンランドを国防上の脅威と認識し、防衛措置を講ずるでしょう。
グリーンランドは、アメリカの国防の最前線となる。そして、大国間の軍事的緊張は、急速に激化するでしょう。
歴史上初めて、アメリカの中距離弾道ミサイルが、ロシア全土を射程に収める事になる。
言うまでもなく、ロシア、或いは中国がグリーンランドを取得しても同じです。アメリカは、国防上の脅威を認識し、断固たる対抗措置をとる。
更には、中国がグリーンランドを取得すれば、対アメリカの関係のみならず、対ロシアの関係で、情勢は複雑化する。
ここで、グリーンランドの住民の意思が、重要となるでしょう。
この件に関しては、グリーンランドの住民の意思が、最優先で尊重されなければならない。
この事に関しては、全世界規模で、国々の意思の合意が為されるでしょう。
この全世界規模の意思の合意に違反した国は、他の国々からの信頼を喪失し、窮地に陥る。
全世界の国々は、この件に関しては、グリーンランドの住民の意思が、最優先に尊重されることが、自分たちにとっての最大の利益となる事を理解するでしょう。
この事は、国際連合の功績です。
この70年間、国際連合加盟国は、国際連合憲章の原則を尊重し続けてきた。
このことにより、世界情勢の推移が、決定され続けてきた。
全世界の国々は、この様子を、観察し続けてきた。そして、全世界の国々は、自分自身の結論を、出し続けてきた。
グリーンランドの人々は、グリーンランドが、大国間の冷戦状態の、最前線となる事を阻止する事を望むでしょう。
グリーンランドの人々は、この目的の為に、最も有効な選択を望むでしょう。
グリーンランドが、選択の意思決定をしなければならない時は、近いと思う。
中国は、一帯一路構想(Belt and Road)のルートの一つとして、北極海を設定して、開発を進めている。
いずれ中国は、グリーンランドの購入を、デンマークに要求するでしょう。アメリカとロシアは、この事を看過できない。
これら3大国は、自分自身の存亡をかけて、グリーンランドの購入を、デンマークに要請するでしょう。
デンマークは、いつまで拒否できるか、わからない。デンマークにとって、グリーンランドは、所詮は元植民地に過ぎないのかも知れません。
しかしながら、僕の認識が不適切で、デンマークは、グリーンランドを、本気で同胞と思っているかも知れません。
グリーンランドにとって、最適な選択は、アメリカ合衆国の第51番目の州となる事だと、僕は思います。
トランプ大統領は、グリーンランドの人々の意思を尊重し、大規模な開発は、行わないと、発言しています。
アメリカにとって、グリーンランドに、他の強国が軍事基地を建設しないことが利益になります。
グリーンランドの皆さん、トランプ大統領に、「グリーンランドに、我々の同胞となる事を提案します。」とオファーをされたら、受けますか?
グリーンランドを、アメリカ合衆国の51番目の州として迎え入れる事のオファーは、アメリカの意思を証明する事です。
グリーンランドが、アメリカにとって、それだけの価値があるから、アメリカはそうするのです。
グリーンランドがアメリカ合衆国の51番目の州となったら、北極海の航行の自由をアメリカが保障する事は、アメリカの利益となります。
ホルムズ海峡における有志連合(Coalition of the willing)のケースとは、事情が異なります。
他の国々は、アメリカの理念を理解し、アメリカが、一貫した理念によって主張をしている事を理解するでしょう。
これにより、他の国々は、アメリカに対する対応を判断できるでしょう。アメリカは、世界情勢の指導者としての信頼を、取り戻すことになります。
最後に、中国とロシアについて言及します。
グリーンランドが、アメリカ合衆国の51番目の州となった事により生起した情勢に、中国とロシアは、対応を迫られるでしょう。
この情勢の成立するならば、ロシアが、中国の一帯一路構想(Belt and Road)への参加を躊躇する理由がなくなります。
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