NO.028 イラン原子力庁の報道官は17日、低濃縮ウランの貯蔵量が核合意で定められた上限を6月27日に超過すると発表した。その後、どうなった? 原子力庁の報道官が、「核合意参加国は、アメリカに核合意を守らせろ。さもないと、我々は濃縮ウランを作っちゃうぞ。」と発言した。 アメリカなら、考えられないような発言だよね? ・・・ テーマラベル : 破壊されたイランには第二のイスラム国(Islamic state)が誕生する カテゴリーラベル : Iran
あの時は、こんなことを思っていた。
イラン原子力庁の報道官は17日、低濃縮ウランの貯蔵量が核合意で定められた上限を6月27日に超過すると発表した。・・・だって?
イラン政府の、1官庁が、この決定をしたと言う事ですか?
そして、報道官は、核合意当事国が、アメリカに合意の履行を働きかけたら、超過を控えるとも発言した。その報道官は、関係各国に対する脅迫を行なったわけですね?
つまりイランでは、政府のトップの意思に関係なく、各部署の者達が、自分達で勝手に部署を動かすと言う事ですね?そして、本来なら国家の最高責任者によってのみ行われるべき、戦争を引き起こしかねない関係各国を脅迫する発言を、一報道官が行なっている。
つまりイランは、国家の最高責任者から、核ミサイルの管理を命じられたはずの者達が、自分の考えで勝手に核ミサイルの発射を行なってしまう国という事ですね?
お人好しですね?本気で戦争をする気がないから、戦争外交について、どうすれば良いかも考えた事がない。濃縮ウランを沢山作ったって、すぐに核爆弾が作れるわけではない。核合意に反する濃縮ウランを作った時点で、合意に参加した国々が、実力で差し押さえる。十分間に合う。
せめて、核爆弾が完成してから脅しを始めるか、本当に狡猾なら、実際に使う時まで、隠し通すでしょう。アメリカに合意を守らせなきゃ、濃縮ウラン作っちゃうぞ。まるで、子供ですね?
問題は、核兵器を、間違っても、発射すべきでない時に発射しないように、徹底管理をできるか否かでしょう。イランは、その管理能力を備えていない事が暴露されてしまったのです。戦争をすることを、考えた事も無いから、緊急事態になった時に、パニックを起こしてしまうでしょう。
核兵器を持っていたら、それで安心できると思っているんでしょう。しかし、徹底管理できないから、持たせることを、許すわけにはいかない。核合意に参加した国は、そう判断しているんじゃ無いかなと思います。
アメリカにとっては、核兵器を徹底管理する事が、当たり前なのでしょう。だから、イランがテロ支援国家に見えてしまうのかも知れません。しかし、現実は、自国内の管理能力が完全に欠落していると言う事なのかも知れません。
徹底した自己管理能力は、禁欲的プロテスタントの特徴です。マックスウェーバーが、彼の宗教社会学で解明しました。社会機構をも、目的合理的に管理し得る。イランは、国家機構の管理が不得手なのでしょう。
各部署が、保有している武器を勝手に商人に売却する。売却された武器は、当然の事ながら、テロリストの手に渡る。政府のトップの人達には、管理できないと言う事じゃ無いかなあ?
だから、政権を倒しても、問題解決にならないと言う事じゃ無いかなあ?
で、その後なんだけど、2019年7月18日現在、イランは、核合意を超える5パーセントの高濃縮ウランを作り続けると宣言し続けている。
「核合意で約束された経済制裁の解除がされないから、我々も、核合意を守らない。」でしょ?
核兵器を作るには、90パーセントを超える高濃縮ウランが必要だから、5パーセント程度の濃縮ウランを作った事を理由にして、戦争を仕掛ける事は、できないよね?
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