NO.039 2019年1月2日、宮中(Kyutyu)一般参賀の際に、綴った文章。あの時は、こんな事を考えてました。 平成天皇は、ご自身の意思で日本国憲法を尊重され、ご自身が象徴天皇である事を選択されました。全ては、かけがえのない平和を失わせないためでした。 ・・・ テーマラベル : 昭和の天皇陛下と平成の天皇陛下
天皇陛下。私は、陛下と、願いは同じです。僕は、一人じゃなかった。
平成の天皇陛下は、現行の日本国憲法を尊重されて、御自身が象徴天皇として生きる事を選択してこられました。全ては、この日本から、かけがえの無い平和を失わせない為にです。
陛下御自身が、先日の会見で語っておられました。
で、平成の天皇陛下は、昭和の天皇陛下の意思に賛同されて、御自身も受け継ぐ事を選択されたのだと思います。
天皇陛下も、我々とどこも変わる事がない普通の人間でしょう。誤りを犯す事も有り得れば、人の道を踏み外す事も有り得るでしょう。陛下御自身が、そう思われておられるでしょう。
しかしながら、こう言う事も起こり得るのだと言う事でしょう。
「王となる人として生まれたるが故に、特別の使命を御自身に課してこられた方であるが故に、為し得る判断。」と言うものがあると言う事でしょう。
王も人であり、間違いを起こす事もあれば、道を踏み外す事もある。この事が、王を長く苦しめ続け、王は一つ一つ修正を続ける事になる。・・・こう言う事は、起こり得ると思います。
大東亜戦争の終戦時、昭和の天皇陛下は、「王の大権。」を発動されました。・・・立憲政治における王は、臣下を無条件に信頼し、国家の全ての決定を臣下に託される。ただ、国家がその機能を喪失し、国家の者達の誰もが何の意思決定もできなくなった時に、王が国家の進むべき道を意思決定される。これが、王の大権です。
大日本帝国政府の誰もが、敗戦の決定を行う事ができなかった。昭和の天皇陛下は、御自身一人が全責任を負われて、敗戦を受け容れる決断をされた。
「人間宣言。」は、マッカーサー元帥の勧めによるものでしょう。しかし、強制は有り得なかったはずです。「人間宣言の強制。」は、必ず怨念を生み、必ず次の悲劇を引き起こす。再び、どれだけのアメリカ人の血が流されるかわからない。アメリカは、これを恐れたはずです。
昭和の天皇陛下御自身が判断され、「人間宣言」に踏み切られ、象徴天皇として生きる事を選択された。そして、平成の天皇陛下は、昭和の天皇陛下の意思を受け継がれる事を、御自身の意思で選択された。
今になって、わかりました。これこそが、戦後70年間の平和が維持されて、現行の日本国憲法が少しも変えられる事がなかった理由なのでしょう。
「日本国憲法を尊重し、自らは象徴天皇として生きる。」・・・これこそが、昭和と平成の天皇陛下の御意思だった。陛下は、誰に対しても、一切の強制をされることは無かった。しかしながら、陛下の揺るぎない意思を悟り、日本政府の誰一人、逆らう事ができなかったのだと思います。
過去70年間、他の国々は、日本国憲法を忠実に順守する日本を前提として、対日政策を決めてきたはずなんだ。だから今、憲法を変えたら、他の国々の対日政策が、根本的に変わる事になる。この事を、考えてみた事があるのか?
国連で、いかに日本政府の人権蹂躙と解釈できる非難が決議されても、日本国憲法があるから、今までは日本は、容認され続けてきたのでは無いのか?
ここで一つ問いかけたい。大日本帝国憲法は、日本人の手による自主憲法です。「大日本帝国は、万世一系の天皇、これを統治す。」と有ります。これって、天皇陛下に、「大日本帝国を統治しろ。」と命ずる事なんですかね?
天皇陛下が統治者である事を、拒否されたらどうします?明治の天皇陛下も、退位を望まれていたと聞きます。
昭和と平成の天皇陛下は、御自身が生きて来られた歴史を見て来られた。これにより、御自身の意思を決められたと言う事でしょう。
恐らく、苦しみに苦しみ続けられ、熟慮に熟慮を重ねられた末に、最終的な意思を決められたのだと思います。
で、そして今、平成の天皇陛下は、皇太子殿下と秋篠宮殿下に、後の事を託すべき時が来たと判断されたのでしょう。それ故の、退位なのだと思います。
未来における天皇と皇室の在り方については、その時の天皇陛下と皇室の方達に決めていただくべき事でしょう。他の誰も、決める事などできないでしょうから。そうは、思われませんか?
未来において天皇陛下が、再び、大権による決定をされる時が来るかも知れない。それで、駄目かもしれない。しかし、他の誰も、何も決める事ができないのです。天皇陛下に決めて頂いて、それで駄目なら、その時は、仕方がない。・・・そうは、思われませんか?
ちなみに、王の大権は、国の法律に全く関係なく行使されます。天皇陛下の大権が行使されるケースについて法整備をする事は、有り得ない事なのですね?
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