NO.040 2019年1月、前回の記事に続いて作成。昭和天皇の戦争責任を問う声もあるけれど、それは、不適切だろう。 昭和の天皇陛下は、サンフランシスコ平和条約の前文に記された日本国憲法制定の歴史的意義を、ご存知だったか否かは知りません。 昭和天皇は、敬礼を送られるに、ふさわしい方だったでしょう。 ・・・ テーマラベル : 昭和の天皇陛下と平成の天皇陛下
昭和天皇の戦争責任を問う声もあるけれど、それは、不適切だろう。
昭和天皇は、政治の現場に立たれて、直接指揮を執れる状態には無かったはずだから。皇居の中で、あえて言うなら、政治の現場から隔離された状態で、総理大臣などから定期的や緊急時の報告を受けるだけの状態だったはずだから。
昭和天皇は、ご自身を一度も神と思った事は無かったとマッカーサー元帥に語られた。「なのに何故、人間宣言をする必要があるのか。」と、元帥の勧めに対して、抗議された。
ご自身の判断に、絶対の自信など有り得なかったはずだ。常に、ご自身がどうされるかを苦悩されておられただろう。
小室直樹先生は、後に多くの研究者が、「昭和天皇の判断は、常に、最も正しかった。なのに何故、指導力を行使されなかったのか?」と、疑問を持った述べられていたが、ご自身を、神でない一人の人間と思われている人に、求める事は、過酷すぎると思います。
大東亜戦争の末期に、日本政府の誰もが、何もなし得なくなった時に、初めて、敗戦を受け入れる決断に踏み切られたのだろう。
昭和天皇は、マッカーサー元帥を訪問されて、ご自身が戦争の全責任を負う為に出頭したと告げられた。後日、マッカーサー元帥の勧めを判断されて、人間宣言に踏み切られる事を選択された。
そして、ご自身を、日本国憲法に位置付けられた、象徴天皇である事を選択された。
「もっと早くから終戦を決断していたら、多くの人たちは死なずに済んだ。」この気持ちは、あられたはずだ。苦しまれつづけたはずだと思う。
憲法とは、その国家が、過去の悲劇を繰り返さない為に、国家に課せられる制約である。
日本国憲法は、日本国が、大日本帝国の悲劇を繰り返さない為に、日本国家に課せられた制約である。
日本人による自主憲法である大日本帝国憲法は、悲劇を引き起こした。だから、日本国憲法は、連合国の指導で制定されなければならなかったことになる。
これは、歴史の法則である。今、日本国憲法を変えてしまったら、歴史の法則が、冷酷までに正しかった事が証明される事になると言う事だろうね?
大日本帝国は、滅びたのです。侵略に暴走し、他の国々に滅ぼされたのです。大日本帝国政府は、日本民族の滅亡を回避させる決断ができず、昭和天皇に決断してもらうしかできなかったのです。
大日本帝国を滅亡させることしかできなかった者達は、新しい政府になっても、同じ事を繰り返すしか、できないでしょう。
今また、大日本帝国の残党の末裔が、日本国を簒奪しようとしている。
他の国々は、今度こそ、赦してくれないでしょう。他の国々は、今度こそ、真の戦犯を見誤らないでしょう。
それどころじゃ無い。犠牲を強いられた日本人自身が、復讐せずにはいられなくなるでしょう。
自衛隊員は、本音を述べる事を禁じられている。本心を心の奥に閉じ込め、命令を遂行する事を要求される。
憲法改正にジャーナリズムとして反対せず、これを扇動し続けた日本のマスコミを、絶対に、赦す事は出来ないはずだ。
自分達を生贄にした者達に、まず自分達の手で復讐しないと、侵略者と戦えなくなるでしょう。
天皇陛下が現人神になられたら、日本は再び戦争に暴走するでしょう。それをさせない為に、昭和と平成の天皇陛下は、日本国憲法を尊重されることを宣言され、ご自身を象徴であると選択されたと理解します。
その御意志は、他の誰もが反対できない揺らぎないものだったはずです。
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