NO.043 「有志連合の結成は、国際連合解散の予兆であった。」後世の歴史家は、そう評価するかもしれません。 トランプ大統領のアメリカファーストは、アメリカが世界情勢のリーダーとして最後の責任を負う意思を変更した事なのかも知れません ・・・ テーマラベル : アメリカファーストによる国際連合解散の可能性, 中国が提案する一帯一路構想(Belt and Road)へのロシアの参加 カテゴリーラベル : the Coalition of the 一帯一路(Belt and Road)へのロシアの参加
「有志連合(the Coalition of the willing)の結成は、国際連合解散の予兆であった。」・・・後世の歴史家は、そう評価するかもしれません。 僕は前の記事で、第二次世界大戦後の世界情勢は、アメリカのヴィジョンにより、国際連合を中枢として構築された事に言及しました。 アメリカは、リーダーとして、現在の世界情勢において、最後の責任を負う立場でした。 世界各国は、アメリカのヴィジョンが最も的確だった事、そして、アメリカが世界情勢において最後の責任を負う意思を有している事を認めてきました。 それ故に、世界各国は、アメリカをリーダーとして承認し、アメリカのヴィジョンにより構築された現在の世界体制を支持してきたはずなのです。 . 現在のトランプ大統領のアメリカファーストは、原則的に、アメリカがリーダーとして、世界情勢のリーダーとして最後の責任を負う意思を撤回したものです。 ただし、アメリカが、アメリカファーストをどの程度徹底させるかにより、事情は変わってきます。 今、アメリカが有志連合(the Coalition of the willing) の結成を宣言した事は、アメリカが、リーダーとして世界情勢に最後の責任を負う事をやめて、アメリカファーストを徹底する意思である事が明らかになった事を意味します。 多くの国際連合加盟国が、国際連合に加盟し続ける価値が無くなったと判断するに至った可能性が高いと思います。 「今のアメリカは、アメリカの利益だけの為に、国際連合を利用する。我々が、国際連合に加盟し続けていても、アメリカは、我々を、アメリカの利益の為に利用するだけで、我々に利益はない。」 多くの国々は、そう認識しているだろうと思います。 多くの国際連合加盟国は、アメリカの要求には従ってきたはずです。アメリカが、世界情勢のリーダーとして最後の責任を負う意思を持ち続けてきました。それ故に、多くの国際連合加盟国は、アメリカの要求に、従うだけの価値があると判断してきたからです。 この事は、多くのアメリカ企業にとって、利益となってきたはずです。多くの国際連合加盟国の政府は、アメリカ企業を優遇する事を念頭に置いて、政策を行わなければならなかっ